第二十三話

 対アーニャ(エヴァ)戦。薄暗いアーニャのロンドン生活の描写(ちょっとエヴァのアスカのトラウマ回想っぽい)に始まり、石にされてごろごろ転がる生徒たち(いつ石が砕けるか不安でしょうがありませんでした)に、別キャラのような明日菜の変身(いかにも「悪いものにのっとられています」というデザインなのはおそらくギャグなのだろう)と、限りなく同人誌な展開(タカミチの雑魚化等、原作の設定を適当に無視するあたりもそれっぽい)が続く。
ハリーポッターでも分不相応に「禁断の魔法の品」を手に入れてしまい、逆に操られてしまう人の話がありましたが、基本的に真面目なハリー世界ではOKでもたまにシリアスであるに過ぎないネギまで、この手の生々しい感情(嫉妬や傲慢や独占欲)のもたらす悲劇を前面に出されても、なんだかいたたまれないものがある。
こういうネギまを見たかった人っていったいどれくらいいるんだろうか。

まあ、内容の好き嫌いを別とすれば、テンポもそう悪くないし、蒔絵&委員長と並んでアニメ版が力を入れている刹那&このかパートは楽しい。変なオリジナルストーリーパートよりもこの手のお遊びパートのほうがスタッフの気合も入っているような気がするし。

クリスタルがずいぶんとあっさりと手に入ったように見えるのは、描写も設定も手を抜きすぎでありましょう。