第二十二話「呪いの家♯1」

 呪いの家には行っちゃいけねえ!
 というファイル8シャープ1。
 松崎さんの正体とかナルとはなにかとか、シリーズの核心に迫るエピソードっぽいのはいいのだが、事件そのものに新鮮味がないのが寂しい。『ねじの回転』を思わせる、霊に操られているように見える二人の子供とか、ナルがいの一番に封じ込められたりと、まったく同じ内容というわけではないのだが、閉鎖環境で謎の邪霊の暗躍で、と事件の構図自体は似通っているという印象を受けてしまう。これが初期ならば、まだ人災か霊災かといった争点があったり、フーダニット風だったりして、それなりに目先を変える努力があったしね。あるいはこれから、前回のグロ方面のパワーアップにつづき、なにか新機軸があるのかしら。
 そういえば今回はマサ子が出てきてないけど、次回以降出てくるのかな。というか出てきてくれないと、ナルとの関係の真相がわからないし、話も動かないしねえ。まあ出てきても、即、第二の被害者になりそうでもあるが……。