第八話

今回は、千秋がメインでなく――といって、のだめがメインというわけでもなく――、実質ミルヒの話。

とはいえ、ミルヒは漆原教授と一緒でブラックボックス(というか不可解なところ)を保持しておかないとキャラとしての価値がないので、それほど掘り下げた描写があるわけではない。学園長との関係から、そのキャラが垣間見える程度ではある。ミルヒが漆原教授と違うのは、こういうエピソードで、きちんとプラスの側面が見えるあたり。のだめの作者と佐々木倫子との違いとも言える。ようするに、前者は性善説の人で、佐々木はそうでなさそうということである。どっちがいいという話でもないけども。

サブ的な扱いだが、千秋は地味に次なるレベルアップへの関門に到達。ラフマニノフは、弾きながら指揮することになるのかな。あるいはのだめの出番か?

あと、おまけ的に判明する事実――ロックバイオリンのパパがほとんどスパイのように学園の事情に詳しいということ。スピードワゴン財団の小規模版ですね。