第十九話「童心に返って遊ぶっていいよねー。童心に返んなくても遊ぶけどねー」

 最終回でもないにOPを二番までやるアニメ。完全版というよりは増補版という感じだが、どうせならスカカードキャラに始まり、コスプレカードキャラ、正式版、そして制服版と四バージョンすべて作って延々流しても面白かった気がする。ケレンとは常に同じところにあってはならない。徐々にグレードアップしていかなければ、いずれ常態となってしまう定めなのである。

 さて、OPとカフカの変身を前ふりにして、今回やったのは生徒のスカカードキャラ化という名目で「ネギまフォーマット」の限界への挑戦なわけですが、わりとありだという印象でした。もともと様式的な「属性」のキャラばかりなので、外見と性格が変わっても、属性さえおさえておけばどうにかなるというか、メイン以外はとりあえず顔と名前が一致してればどんなキャラでもさして問題ないというのがよくわかります。三十人すべてのキャラと性格と名前をすべて把握しているようなコアなファンの人たちにすれば噴飯ものの仕上がりかもわからないけども。

 終盤のネギが「遊びの輪に加わる」のシーンは、本能的に恐怖を感じました。生徒たちの呼びかけがさながら彼岸からの誘いのようで。
 もっとも、これはネギの普段の言動と思考回路が限りなく三十歳以上であることから来る錯覚にすぎない。ネギの肉体年齢的にはどちらかといえばスカキャラたちに近いのだから、別に恐ろしくもおかしくもないはずのシーンなのであった。いやむしろ、普段の、おっさん少年ネギのほうが恐ろしく、そしておかしく感じるべきなのであるかもしれない。

 なお、生徒のスカキャラ化の犯人はどう見てもネカネさんなのですが。ネカネさんはそれだけ強力な魔法使いということなのか、やはりネカネさんじゃないのか?