第四話「5月18日 歌うショートケーキ」

 「好調」というより「快適」な仕上がり。
今回のリンクは芋虫とゼリー。この手の工夫は、ともすると絶望先生の各話ごとの隠しイベント(まとい探しとか義務パン探し)みたいなもので、こういうのはだんだん本編そっちのけでそれを探すのが楽しみになってきたりするのだが、こちらはストーリー上で印象が残るような要素をつなげていっているので、今回みたいに後半になるまでつながりが判然としないような場合でも、見ていてあまり気をそらされることがないのはいい。
相変わらず宮子は儲け役である。ようするにあれだ、無敵バカ系。天才の一種ですね。作者投影キャラとは対極にいるやつである。
映像的には写真の多様がやっぱりキッチュというより手抜きにしか見えないが(ああいうのはピンポイントで使ったほうがいいと思う。今回でいうなら、ショートケーキだけにするとか)、前半でちょこちょこばら撒いた謎の答えを後半のカラオケで回収したり、シナリオ面のまとまりはいい。
にしても、女が二人でいるのをみて「逢引」という発想は普通しないような? さすが萌え四こまというところなのか知らん。