第十六話「参上!? 暴れ総理」

 偽小泉純一郎登場。あるいは原作時には彼はまだ人気者だったのかもしれない(今でも安倍首相に比べれば人気者かもしれない)が、アニメのキャラとして出すタイミングとしては、忘れ去られたわけでもなくタイムリーでもないという生煮え状態、もっとも気持ちの悪い時期でした。
 が、その偽小泉潤一郎が、この手のお話の常道である、「大胆不敵で豪放磊落だが、本質的には物分りがよく娘を溺愛している憎めないキャラ」になっておらず、なんか人の話を聞かないで自説をごり押しする、悪い人じゃないがうっとうしい人、というそれこそ小泉前首相の戯画のようなキャラになっていたのは、ご愛嬌。脚本のミスなのか、あるいは高度な風刺なのか知れない。
 それにしても、眼鏡の「オタク」くんはどこまでもうっとうしいなあ。あれ、いったい誰が面白いと思ってるんだろう。こういう話は敵役も含めて性善説で作ると、見ていて気分がいいと思うんだけどなあ。エメレンツィアの部下たちみたいに。