第十七話「FILE06 禁じられた遊び#4」

 イッツオンリー谷山麻衣ショウ! まったく怖くないし、意外な展開もない(捻りがないということ自体が捻りといえないこともない)が、そんなことはまったく問題にならない。どうやって校長を説き伏せて休校にしたんだとか梵字はともかく五十三才は読める人が少なからずいただろうとか(梵字にしても坊さんが気づきそうなものだが・・・・・・)、結局犯人ということになったサカモチくんはどうやってあの呪符を普及させたのかとか、なるたちは舞へいくらでも説明の使用があったろうとか、そういう謎や不条理は、今回はすべて不問とする。どこまでも執拗に麻衣を追うカメラ、ここに今回の、ひいては「禁じられた遊び」というエピソードすべての価値があるといっても過言ではない。
 ようするに本作は基本的に萌えアニメなわけである。幽霊とか謎とかはあくまで麻衣やナルや坊さんやリンさんやマサ子や綾子(もか?)を引き立たせるための舞台装置に過ぎない。面白ければもう獣というぐらいもので、つまらなくても、そこに目くじらを立てもしょうがないのである。