第三話

更なる新キャラの出現。
それは限りなく女の声で話すアフロのゲイ。
こういうキャラが大学に普通に存在していることを異常と描かないのは、時代の進歩なのかたんにゲイに甘い少女漫画ゆえかは計りかねるが、このおかましゃべりのゲイ、あんまりかわいく無いのが惜しい(顔が、ということではない。キャラが、ロック寿司屋ぐらいかわいければいいのである)。

 話はやはり千秋が中心で、のだめはその周りをぐるんぐるん回っているだけであるけど、そののだめによって、千秋が徐々に周囲の世界へ足を踏み出していくのだから、いってみれば彼女は『金色のコルダ』のリリみたいな役割でもあるのだった。もちろんヒロインにしてもう一人の主人公でもあるのだろうけど、今のところは少なくても「千秋の世界」への闖入者としてのスタンスが最重要であるのだろう。寿司屋のロックバイオリンは登場二話目にして便利な「いい人」化。彼はすこしは成長して千秋と張り合えるようになるのだろうか。

 オチは、ほのぼの系でまとめるかと思いきや、バッドエンドオチ。見ようによっては究極のほのぼのハッピーエンドだが。