第二話「8月21日」

 アリア以上に睡眠誘導剤チックなイントロに文字通り圧倒されかける(ベッドに)。
 真冬に真夏の話をやる意味はちょっとわかりませんが、前回それなりにインパクトがあった不ぞろいの表札たちの謎を解明する形になっているので、カットバック構成にはそれなりに意味があるといえないこともないかもしれない。
 話は良くも悪くも何にもない。ただやっぱりこういうまったり系で転がしていく話だと、映像的な魅力の乏しさはマイナスで、実写取り込みにしても『TOKYO TRIBE 2』ぐらいにいじってあればまた話も違うのだろうけど、今のままだと実写が出てくると「実写だ」としか思えなくて困る。メインキャラ以外を人生ゲームの駒みたいに表現したりするのも、キッチュというよりは低予算映画風で、さらに背景が実写だったりすると映画ですらない、ひぐらしのなく頃でみたいな同人ゲームの画面を見せられているようですらある。
 さらに、たまにあるお尻を強調したカットが、せ・く・し・いというよりはただ場違いな印象でしかないあたり、あるいはスタッフ自体作品の方向性を上手くつかめてないのでは、と不安にさせられる。
 キャラはもうしっかり立っているので、ネギまよりはまともなつくりになっている気はするが……。