第十五話「禁じられた遊び#2」

相変わらずのんびりと調査。

 若年寄と呼ばれつつ越後屋とも呼ばれている眼鏡の少年は、メインキャラを食う勢いで大活躍。ラブコメ要員としては悪くないけど、思いっきり真犯人候補という気もしないでもない。
 カメラがらみの真相は、お金の問題でなく「麻衣を傍においておきたい」という「愛の表明」であるわけで、麻衣さんは気づいていないのは、主人公特権の鈍感さといえましょう。これはもちろん、感情移入するがわの都合を考えてのことでもあるのだけど、物語レベルで見ても、主人公が自分のおかれたハーレム状態に自覚的になる必要はないのである。むしろ自覚的にならないほうが、幸せなこともある。気づいてしまうと『双恋』の彼みたいに苦しむこともあるわけだから。

 にしても、マサ子って、よく考えるとほとんど役に立ったことがないな。いちばん役に立ったのは公園のときか?
 前回はずいぶんな描かれようだった先生だが、今回はけっこうまともに見えました。

 ラストの理科室の話の声が聞こえて来るところはよかった。
 が、窓の外の「餓鬼」っぽい幽霊のデザインがもうひとつ。山岸涼子の傑作「鬼」の子供みたいのだったら、戦慄しただろうに。