第十四話

 遊郭と川鍋晩斎の話の続き。

 土曜の夕飯時に吉原の話をじっくりやる勇気はなかなか見上げたものですが、殺人事件の捜査で、死体から血が出てないのを誰も問題にしないのは見下げはてたものです。しかもどう見ても刀で切った傷には見えないし。脚本が適当なのか、脚本から絵に起こした人が適当なのか。その両方か。
 白粉をぬりまくったアトルの顔が赤らむのは漫画的誇張だからいいとしても、晩斎の語る遊女の美学は良いところだけを誇張しないで、次回以降ちゃんとネガティブな側面の補足も欲しいところ(身請けその他外で暮らすあてがない年増の遊女はどんどん場末へ身を落としていくって奴ですね)。
 それにしても前回からこれの主役は晩斎かというぐらい雰囲気が違う。OPからするにアトルはユキアツさんとくっつくはずなのに、これではまるで晩斎とくっつくようである。あるいは晩斎はこのシリーズだけのキャラで、すぐ消えるのかな? フットワークの悪い人たちばかりのチームなので、ヤングマンが加わるのはそう悪いことではないと思うが、さて。
 次回は、怪奇蝶女の巻。顔だけ蝶とはシリーズでも屈指のイマジネーションのない敵である。集合合体ないし巨大化して、もっとブラボーな姿に「蝶」変身してください。