第十四話「科学理論も、魔法相手じゃあってないようなものです、はっきり言って」第十五話 「予期せぬ展開でクラスに動揺が広がってるな」「それって、どーよー?」「15点」

 タイトルが長くてうざい、というのはともかく。
 もはや『ネギま??』という感じでもあるシリーズだが、ここまで異世界になってしまうと、それはそれで悪くないかもしれない。ようするに原作とアニメ版第一作から派生した二次創作というような位置づけである。こう考えるとキャラの設定が適当に改変されているのも、ドラマ面が「皆さんご存知の」的ないい加減なものなのも、展開や設定に考え抜いたあとが見られないのも、仕方ないことと思える。十三話のクライマックスで例のハッピーマテリアルが延々流れるのは、ようするにそういうことなのだ。

もっともこれでは、リメイク当初のコンセプトだったはずの、午後五時半という放映時間帯に家にいる客層へのアピールという点では、まったく成功していないだろうけど、これはしょうがないよね。スタッフの人選段階で、既に無理な話だったのだと思う。
ただ、この二回分をまとめてみた感じでは作画等もけっこう雑(絵がしょぼいだけでなくて絵柄の意図的とは思えない不統一が目立つ)で、固定客サイドにもアピールしにくい要素が多いのはすこし気にはなるけど。「同人アニメ」としては破格ではある。
 とくに、この十四話からの「課外授業」路線はけっこういい。大長編ドラえもんシリーズ的な、お決まりの面子でのキャンプと冒険ってのは、素朴な楽しさと居心地の良さがある。「まきえ失格」ネタも繰り返して使われるうちに悪く無い気がしてきた。黒板とチヂミとモツはうっとうしいんだけど。にし手も幽霊少女の仮契約の力はなんなんだ。柱イコール小夜でその穴に手を突っ込む……、え? 下品な話禁止?

 あと、アーニャとお姉さんは、なんかスタッフがどうにか出番を作ろうとがんばっているが、どうせならこっちに転校させてしまえばいいのに。それぐらいやっても誰も怒らないどころか喜ぶ人多数だと思う。