「FILE6 禁じられた遊び 第一話」

 サカウチくんは犬じゃないですね。誰にも気づかれず溶ける雪です。
 というのはともかく、新シリーズ。二クール目ということで、オープニングのCGも変わった。こっちのほうがかっこいい。前回の予告の「#〜」の読みかたが変わったも、その流れである、のかもしれない。

とまれ、またも学校関係、ベッタベタな学校の先生のキャラが素敵である。肝心の怪異のほうは、
犬はともかく、机のしたから出てきたのはいまいち怖くない、。

 七不思議の具現化とか音とかは集団ヒステリーで片付けられそうな気もしないでもないが、今回は霊の存在は前提でいくらしい。どうせゆったりやるんだから、科学的な検討からじっくりやればいいのに。いや、それは次回以降やるのかな? アンチ霊能力者の先生をへこます展開込みで。
 とかおもっていたら、コックリさんは錯覚だというようなことを言い出したので、ちょっと困る。物理現象と霊現象の仕分けのラインどりがこのシリーズはいつもふらふらしているような気がする。基本一般人である麻衣を――今のいじられキャラ時々ピュアに真実を見抜く、もそれはそれでいいとは思うが――もう少し上手い突っ込み役にしていけばだいぶ違う気がする。
 サカウチ君の「将来の希望ゴーストハンター」、とても痛い。痛すぎる。結うれをみても笑ってしまいそうだ。彼自身は、周囲の無理解への絶望を憎悪に変換して死んだくさい(露骨すぎるのでフェイクかもしれない)が、しかしそれは無理だよ。
 些細なところでは、眼鏡の人はちょっとクランプ風でした。そういえば、『セイントオクトーバー』の神父さんもクランプ風のキャラでしたね。
 麻衣は一応学校に行ってから事務所に来ていたのですね。制服姿がなんか新鮮。
 あと、今日は崩し顔のスタイルが普段と違った。ときおり松本零士キャラのようでした。

ラストの人魂がうようよいる構図は、絵的にはけっこう面白いが、前の学校の話と被ってしまうのが惜しい。胎児のビジュアルは何かの暗示なのか。
 相変わらず進行速度は悠長ながら、序盤らしいじわじわとした盛り上げには成功していた。
 って、このシリーズは毎回最初はいいんだよねえ。

 なお、今回、いちばん怖かったのはエンドカードの教師。