第十四話

 うーむ。話はようやく本筋に入ってきたけど、少尉をもう少し賢くしていただきたい。もっとこう自分でかっこいい作戦を思いつけるぐらいに。ついでに、敵ももう少し賢くしていただきたい。麻薬を持っているのに、軍人にけんかを売ってとか、いくら話がついている(と思っていた)からって、状況読めなさすぎ。第三課は広報目的で存在するといわれるぐらいなんだから、有名なんじゃないのか?
 にしても、麻薬の売人を捕まえて、保釈されて、また売っているのをまた捕まえて、またまた保釈されて、またまた売って、またまた捕まえて、またまたまた保釈……って、ギャグ漫画でしたかこれは。
 しかも話はそこで終わらず、今度は本気で倒させるつもりでもないのに、最新式の銃器を渡すとか、名刺を配るようなことを始めるし、やっぱりこれはギャグ漫画なのか?
 そういえば、三課の課長と麻薬捜査の課(だったかな?)の課長のやり取りは攻殻機動隊テイストでありました。攻殻も原作だとけっこうギャグ要素もあるので、アニメや映画で拾われなかったそのテイストが原作漫画のほうに伝播していて、それからこちらに来ているのかもしれない。
 話は一応クリフハンガーエンドだけど、少尉が火達磨にはなるはずもなく、伍長はどうせ燃えてもこげる程度で無事なんだろうから、あまりサスペンスはない。青い炎と赤い炎の戦いをどれくらい盛り上げられるかが次回のポイントでしょうか。あとはこの手の話のお約束、敵の改造人間の不幸話がどれほどのものか、というところか。

 それにしても隊長のうなじの直感力は一種超能力の域に達していますね。