第十三話「FILE5 サイレント・クリスマス♯2」

ファイル五、シャープ二にして完結。
 本当に前回の話と同じパターンで、憑依している霊をセラピーして成仏させるだけで終わってしまった。ディスカッションパートのしつこいおさらいや間を削れば余裕で一話で終わる話だと思うのですが。確かに、時間に余裕をもたせたぶん、甘えん坊モードになっている麻衣をじっくり描けたのはとてもよかったと思うのですが(リンさんがうろたえていたのは、うざかっただけではないと思うのは邪推だろうか?)。
 メインの謎解きは、どこで死んでいたか、どうして死んだかでしたが、あんな目立つところで死んで白骨化までしているのに、誰も気づかないというのはちょっと苦しい。臭いとか、烏がたかるとかありそうなものだし、三十年間外壁の改修をまったくしない建物ってちょっとない気もする。また、死亡当時の状況にしても、よほどの豪雨でもなければ声が聞こえそうだし、声が届かなくても、近くに人が来たら服でも靴でも投げればいいじゃんと思わないでもない(そもそもどうやって登ったんだという謎もありますが)。
まあそういう細かいところに目くじらを立てるような話ではないといってしまえばそれまでだけど、長ったらしくやっているだけに、そういうことが気になってくるのもまた仕方ないことだろう。
 しかし毎回毎回、渋谷所長と愉快な仲間たちを皆そろえる必要があるのだろうか? 話が長くなるのはレギュラーメンバーが多すぎるせいでもあると思うのだが……。