第十二話

 あらすじを説明し始めた江戸のハクオロ王とおかまはふてくされて酒を食らい、ユキアツさんたちが何故かをそれをあきれているという、舐めくさった冒頭部に始まり、やたらと崩し顔がおおい宰蔵、真面目なシーンなのにコント調が入ったり、かと思うと、最後の小笠原対加納はものすごく凝った作画と演出で、対妖夷戦のどれよりも緊迫感があったりと、いい意味でスタッフに余裕というか遊び心が止まらなくなってきたのが面白い。壊れかけ、ともいいますが。

 前も書いたとおり、このアニメの妖夷が暴れる演出は基本が怪獣映画のノリなのだが、今回は敵のでたらめな規模に合わせて(日輪のサイズに比べればだいぶ小さい差がそれはともかく)、なんとユキさんも合体変身。なんかますます他のあやしの存在意義がなくなりそうな気もしないでもない。小笠原の旦那のライフル攻撃はあやしの才能とは違う気がするし。
 ともあれにぎやかで面白いのはいいことである。

 さて次回、さらに壊れてそうで、とても楽しみ。