第十一話「GIFTの秘密」

 大詰め。
 俺にはやらなければならないことがある、といって飛び出した先がお墓で、しかもそのやらなければならない、の内容が「墓石に問いかけること」とは、すごい電波ですな。あれでお墓が謎のパワーを発現させたから結果オーライだったものの、そうでなかったら、彼は一体どうするつもりだったのだろうか? 

 っていうかですね、主人公のお母さんって一体何者ですか。

 本人が死んだあとも島全体に半永久的に続く魔法、それも願いに応じたあらゆる「奇跡」を起こすことが可能で、願いごとものの基礎のタブーとも言える「奇跡を使えるようにする奇跡」までOKとはとんでもない。本当に人間だったのか? 
 主人公には遺伝で魔法能力が伝わったりしていないのでしょうか?

 それにしても主人公は勝手すぎて困ります。以前の新谷良子魔女に魔法の取り消しを迫ったときもそうだけど、ギフトの奇跡の恩恵を受けた人々の幸せをすべて犠牲にして自分の幸せを獲得しようとするとは。どこかの英雄になりたい人とかのように正義の味方ぶってないのはいいけど、どうも自分がなにをやっているのかわかってなさそうなのが怖い。

 次回はどうやらあっさりすべてが解決して、ハッピーエンドになるようだけど、ギフトを奪われた人たちの扱いがどうなるのか、ちょっと気になるところ。やっぱりシカトかね?