第十話

月対Lの徹底対決ばなし。
 ごちゃごちゃとしたネームが画面を覆い尽くす原作をどうするのかと思ったら、直球で膨大な台詞を垂れ流してきたのであった。これ、原作既読者は、台詞はすでに知っている内容なので特に困らないけど原作未読の人はどう受け止めたのだろうと思う。映像的には原作のカット割に準拠しつつもスピード感のある画面に仕上げた陰険テニスとほとんど舞台劇なせりふ芝居の喫茶店バトル、そして次なる展開の幕開けと淀みない進行が心地よい。

役者陣は、Lは飄々とした軽さを身につけてきて(特に「絶望的な気持ちになりました」とかのくだりがいい)、とてもLらしくなった。夜神パパはまたちょっとパワーダウン気味だが(スタッフにあまり愛されてないのかな)、次回の活躍に期待。
 その次回は、最後の実写コーナーでちょっと流れたミサの声がしゃれにならない出来だったのだが、果たして……。