第九話

護くんとその母親は顔面から怪しい光線を放つことができる、という話。一種のギアスですね。いまいちギャグなのかマジなのかわからない。

護の家に招かれたことにときめくヒロインの描写はいいのだが、嫉妬で頭がおかしくなりつつある妹のキャラがどうにも。ヒロインと妹の対話シーンを作るためとはいえ、料理を全てごみにするとか、これはもう完全に病気の域です。そうして始めたヒロインとの対話シーンでも、「ついうっかり」カレーの入った鍋を叩き落すとか(あの異常な滑りのよさは鍋とコンロのあいだに油でも引いてあったのか?)、食べ物を粗末にし過ぎで見ていてあまりいい気分ではないです。

そのカレー事件からの話の展開はシュールすぎてリアクションに困る。すぐに洗濯機に放り込んでスイッチを入れればスプーン一杯で驚きの白さになるはずなのに、なぜそこでカレーに漬けるか。 まさか護の精神安定タオルは今まで一度も洗っていなかった、とか? うーむ。
だいたいカレーの入った鍋は完全に横倒しになっていたんだから、ほとんど外に流れていたんじゃないのか。意味がわかりません。

あと、最後にみんなが楽しくカレーを食べていたけど、もちろん作り直したんだよね? まさか、床を拭いたタオルを浸したカレーなはずはない、と思いたい。
 そういえば、護くんは、タオルがないと眠れないのなら、おそらくハロウィンにはかぼちゃ畑でかぼちゃ大王の降臨を待っているはずですな。
と、ここまで書いてきていまさら気づいたのたのだが、絢子さんはいったいあのタオルをどこから見つけてきたんだろう。寝室に潜入してきたのか?)。

今回の話はラストカットからするに、お宅訪問ラブコメイベントにかこつけて、各種伏線をばら撒かんとする(まあ、吉村家の父親が国民的知名度を誇るテキ屋そっくりなのは、空気の読めてないギャグとしてだ)、もりだくさんな企画だったぽいのだが、虻蜂取らずの定番に終わった印象。Good grief.