第九話「FILE.3 放課後の呪者#3」

まだ終わらない高校編。
麻衣の義務教育は果たしてどうなっているのか。筆跡と谷川麻衣というフルネームを知っている人間を調べればすぐに犯人が割り出せそうだ、というのは誰でも考え付くことだから、ここでなにをちんたらやっているのか、と思わせてしまってはだめなわけである。ネタはもうとっくに割れているのだから、化け物をどんどん出して押し切るぐらいの気概がほしい。いや、もしかするともうひとひねりあるのかしら。
どちらにしても、長くやっても三話で終わる話を無理やり薄めているようにしか見えないのはまずい。せっかく「谷川麻衣を見るアニメ」としてのクオリティは維持できているのに、そこで終わってしまってはもったいないと思うわけである。

そんななか、ナルの手品のシーンは、手品という設定で怪奇現象を平気で起こす多くのアニメと異なり、本物のクロースアップマジックを取材した跡がうかがえてよかった。するってえと、前回のスプーン曲げも手品か?