第八話

 なんということはないありふれた一日、という話。アクセント的に犬人間タコ殴りの会とミュージカルパートがあるが、見せ場はやっぱり、みんなで生野菜サラダを食べたりする、和みパートだろう。もっとも戦闘に役立たないローズがもっとも頼りになったり、予想通りクレアはまるで役に立たなかったり、といった、視聴者の忍耐の限界まで物語の展開を抑えてまで登場人物のキャラクターを掘り下げた成果がここに。このスタッフ、ストーリーテラーとしての才能は底辺だが、こういう才能はあるのであった。
とはいえ、これで今までの退屈が解消されるかというとそうでもない。これがやりたかったのなら、葬儀屋とか子安武人の意味ありげなショットをもっと減らせば、より早くここにたどり着けたような気もするからである。
 なんにせよ、ここで物語はひとつの臨界にたどり着き、次回、バランスが崩壊するわけで、それがどういうものか、お手並み拝見といきたいと思います。
って、もう録画してあるんだけどね、次の回。まだ見てないけど。