第七話

♪は〜や〜く〜も〜、だい〜ななわ〜。でも〜はなしは〜、す〜す〜ま〜な〜い〜〜。

 本編よりも、本編のシリアスなシーンを肴にしたDVDのCMに驚く。六話収録であの値段って、ぜんぜん安くないんですけど。ほぼ同価格、同話数のうたわれるものでもいろいろおまけをつけてようやくボッタクリに見せないようにしているのにねえ。
たしかに、あの内容で二話ないし三話ずつ売っても誰も続きを買ってくれないだろうから、とりあえず状況が明らかになってくる六話までを見せてしまおうというのは、いささか強引ではあるが、発想としてはおかしくない。ただし、内容をまったく知らないでいきなり一万八千円出してくれる剛毅な人間がすくなからずいる、という、かつての日米開戦前の日本陸軍あたりが考えそうな豪胆な仮定を受けいれられるならばの話ですが。

さて本編。四人組のことはちょっと置いておいての、子安武人パート。ここもまた、視聴者を疎外した登場人物だけの了解のみで勝手に話が進むエピソード、謎また謎、といえば調子がいいけど、はっきりいって、どんな真相であろうと、もうかなりどうでもよくなっているので、見ていて味気ないだけでした。子安キャラの少年時代、母親が犬人間化するシーンが『死霊のはらわた』みたいだなあとか、その性根時代の子安キャラの声(子安ではない)の滑舌も発声も最低の「ママ」連呼がやたらと癇に障るなとか、刑事コンビなにいまさら出てきてるのとか、ボーイフレンドけっこう人が出来ているよな、とか余計なことばかり気になります。本編に関係ありそうなので気になったのは、一般人が鈍器で撲殺できているみたいなんですけど、ということぐらい。

そういえばこれ何話なんだ? まさか、二クールもやらないよね……。