第八話「こころ紡ぐカノン」

 引き続き水森攻略編。
わざわざコートをかける手間を取るなら、起こせよ、と思わないでもないが、続くイベントが面白かったのでよしとする。というか、その自宅訪問イベントの水森対火原とか水森対土浦でようやく理解したのだが、水森くんは対人関係構築力が極端に低いのですな。いわゆるツンデレとはちょっと違う。寝入っている日野さんに対しても、土浦や火原なら普通に声をかけるなりなんなりして起こしたんだろうが、彼はどうしたらいいかわからなかったということなのだろう。ヤノモトハルとは違う意味でお子様なのだ。

 主人公がカノンを選ぶに至る過程や友達の不和の展開は見え見えかつオーソドックスもいいところなのだが、今回であっさり決着を出したのは良かった。やりようによっては、ずるずるセレクションの日まで引っ張って、和解パターンもあったと思うだが、そうやって見る側が楽しいかというとぜんぜん楽しくないのだから、これでいいのである。手遅れだが見習え『となグラ』!

 ちなみに、最後のアンケートの話は、前回のフリからしてもっと柚木先輩の黒いところが出るのかと思っておりました。まだ引っ張るのか、あるいはこっちの読みすぎなのか。

 そうそう、ピアニストはやっぱり前回逃げたひとがやってくれることになるのだろうか?