第七話

 偽ギフト暴走編の後半。
「幸せって簡単に手に入るんだよ」というシーンのうつろな瞳の魔女が怖すぎです。ホラーアニメだとは思ってなかったので、ひさびさにテレビを見ていてぎょっとなりました。オリジナル呪怨の次ぐらいには深夜にやる番組ではないと思います。いや、深夜に呪怨をみたときのあのわくわく感をひさびさに味あわせてくれるいい企画だったということは出来るのかもしれない。

 それにしても、自分ひとりの迷惑のために、数多くの人の幸せをなくさせる主人公ってすごいですね。とくに美少年になった人の行く末が気になります。ズルというならば、奇跡も魔法もズルであることには代わりがないと思うのですが。ギフトはいいものというのはどう見ても主人公の思い込みでしかないし。
 そもそも主人公の言い出した解決策が意味不明です。偽ギフトでやるべきなのは、虹を消すことじゃなくて、リコがリコに見えるように願うことでしょうに。毒をもって毒を制する、これが基本だろうに。なんとも不条理です。もしかすると、あえて無理な願いをすることで、魔女っ子にプレッシャーを与えて偽ギフト配りをやめさせようという、おせっかいもいいところの作戦だったのかもしれませんが。
 え? これはそういう話じゃなくて、魔女っこが母親離れする話だって? そんな突然出てきたキャラたちにべらべら設定を説明させただけだし、三十分彼女にだけ焦点を合わせていたならまだしも、リコと主人公やらなにか怖い幼馴染やら、話題が錯綜している状態なのだから、何か感動しろってのはとても無理。話を三角関係に集約させるために、この段階で魔女っ子を排除したかったというのわからないでもないですが、もう少しうまく段取りを踏んでいくことも出来たんじゃないかなあ。