第七話

龍とアトルと雲七の話はひと段落。
 しかし、ユキは殺したという罪の意識を逃れるために妖夷で死んでいない雲七をつくっていたのに、「あの人はずっと自分の罪と一緒にいた」と解釈してくれる井上喜久子さんはいい人にもほどがありますね。過去のことはもはやどうでもいいというのはまあわかるのですが。

 いい人でよかったのが鳥居若本の守。キラキラ朴念仁のリーダーじゃなくて、彼がボスだったほうが面白かった気がするのだがどうか。

 エピローグのアトルを遊郭に預けるってのは、ちょっとどうなんでしょうか。預かりものだから客は取らせないって、それは信用できるのか、というか、あやしチームでかくまったほうがいい気がするのだが。
 すでに白塗りのおかまがいるのだから、そういうのがもう一人いても問題ないような気がする。次回予告からすると、馬も彼女もそれなりに話に絡んできそうなので(話せる妖夷と、対妖夷戦力になる人間なんだから当然だが)、つまり、吉原がらみでなにかはなしを考えているということなのだろうが……。