第七話

 対ナオミ戦の後半。心理戦というほどのものではなく、自ら踏み込んだ危険地帯で、ライトくんが勝手に焦り右往左往しているだけの話でもあるけど、そこで変に腰を引かずに正々堂々サスペンス物として提示、かくしてそこには原作と同じ、心地よい緊張感と勘違いギャグのハイブリッドが現出するのでありました。いやー、デスノートって面白いですねえ。
 アニメならではの面白さとしては、ライト宮野の明るい声と作画での限りなく小悪党なほくそ笑む顔を対比させるショットが渋く愉快。
 宮野真守はその後の、嘘八百でナオミを勧誘するくだりの、どうきいてもホスト部のあのかたな正義のいい人トークもよかったし、ナオミの本当の名前を聞いてうれしそうにするところもいい味出してました。とくに後者は、大仰な音楽の効果もあって実に楽しいシーンになっていた。

 反面、リューク中村はどうにもうまくならないね。特に笑い声が風邪ひいて咳き込んでいるように聞こえるのは何とかならないか。

 最後の十三階段演出だけは、あまりにべたでちょっと困った。まあ、ハルカとハルヒの情報局の寒さに比べれば、あの程度の寒さは寒さではないのかもしれない。。