第七話「放課後の呪者#1」

新シリーズなのだが、なにかループの印象。
またも原因がよくわからず、ゴーストハンターズがぞろぞろと雁首をそろえる展開なのだった。そろそろ新機軸がほしいのですが。

前も書いたように、助手の人とか、なるのキャラを深めるエピソードをいれておかないとまずいんではないかねえ。

あとこれはスタッフのせいではないが、地獄少女で生物教師が黒幕だった話があったばかりであるせいか、こちらのロサギガンティアな生物教師が怪しく見えてしょうがない。

 シナリオ的に気になるのは――これは以前書いた、作中での霊現象の位置付けが判らないということともつながることだが――スプーン曲げみたいに、一般に限りなくトリックでしかない現象を超能力ネタを絡めたこと。現実には机を使わないでもいともたやすくスプーンを曲げられる「手品師」がいる以上、スプーン曲げごときで学校が騒然となると納得するのは難しいし、彼女が超能力者であるようにもさっぱり見えないのだ。ナルがやってるのもトリックに見えるしね。たまたまクロースアップマジックの知識がいくらかでもある人が一人もいない学校だったのだろうか?
これは別にあら捜しをしているわけでない。ただの怪談ものならいざ知らず、事件の真相について、馬鹿の一つ覚えのように霊がいない、すなわちもしかしたらトリックかもしれない、と霊現象に懐疑的な構成を採用しているために、ことさら気になってしまうのである。シナリオが墓穴を掘っているのだ。
半端に謎解き風にしないで、直球のゴーストハンター物にしたほうが、よかったのではないだろうか。

 まあ、ストーリーはそれこそ話半分で、麻衣とか原さんを見ているだけでもそれなりに価値のある時間をすごせるわけなので、何の問題もないといえないこともないのだが……。