第七話

いつも以上に皆さんがタレ目なのはともかくとして、前回よりは少し持ち直したか。

お話は、少尉の婚約者ネタと、謎の組織関連ネタのあわせ技で、その接合のさせ方はとてつもなく強引だが(事件現場はたまたま散歩しているところから馬車でいける距離で、しかもその馬車は体力のあまりなさそうな貴族と老人が走って追っかけられるぐらいの速度でしか走らない)、そこそこ爽快感はあるし、まとまりもいい。
 作り手としてはべたな勧善懲悪展開にしたくないようではあるが、正直な話、このキャラクターフォーマットでは、こういうドラマしか作れないのではないかと思う。なんだかかんだでシリアスとはかけ離れたお約束の中でしかキャラも世界も成立しない気がするので。

少尉の婚約者の徹底的な胡散臭さは、ギャグのレベルにまで辿り着いて、ちょっと楽しかった。