第六話

パピヨン編クライマックスであると同時にここからが真の『武装錬金』の始まりである。

そして期待通りのできばえ。序盤よりテンポの取り方もよくなり、詰め込むところとじっくり見せるところをつくれるようになった。

今回の主役はもちろん蝶野＝パピヨンであるわけだが、原作の孤独感はほどほどに押さえられ、その分その生への執着をメインに描いたという印象。なかでも死にかけのホムンクルスの素に向かって蝶野が叫ぶところは真殿光昭の熱演もあって出色。原作より盛り上がるぐらいである。(真殿はそれ以外にも「次郎」役での「次男だから次郎」のところの台詞回しが印象的だった)。

ホムンクルス化してからの一連のダンスやらなにやらもノリノリで、放映上の規制でどうなるかと思った殺戮シーンも微妙にキュートなビジュアルと優雅な曲の合わせ技でなかなかの奇観。すばらしい。

やっぱりこの話、パピヨンが主役である。

とはいえ、終盤で斗貴子さん見せる穏やかな表情も捨てがたい。貴方はもしかして私のお母さんではないですか、という気もするけど。