第十九話・・・

終盤に向けて(たぶん)、インタールード的な回。
安定とそれが孕む崩壊の予感。

一見相変わらずのバカップルなわけだが、微妙にお互いの距離を掴み損ねたり、計算してたり、という「ピュア」じゃない関係へ変質しているのを双方自覚しつつあり、そして自覚しまいとしているような、そういう空気感の描出がうまい。

たけうちくんは姉も驚くほど大人で、むしろ子供に戻ろうとしてあがく、という話。果たしてそれは成功するのだろうか? 応援したい気持ちにもなるが、壮絶に散ってほしいような気も、あるいは子供に戻れず、苦しんだまま終わってほしいとも、思う。彼はどちらかというと不幸が似合うキャラである。

そしてある意味最大の敵、山本さんの本格的な参戦。fear,it's fear!

これ、やっぱりハッピーエンドじゃないのかなあ。発展的別離ぐらいはあってもおかしくない気がするんですが(タイトルもそれを暗示しているといえないこともない)。