第六話「人形の家#3」

 解決編。本当にただの解決編なのでした。演出的にはホラーが達成できていたのに、シナリオが凡庸なので全般にぱっとしない、という最悪の展開。

だって解決法が、恨みの原因を見つけて、それを解消することで成仏させてあげるというやつで、ようするに『学校の怪談』が一話で解決するレベルの話から一歩も出ないんだもの。
小学生が三十分で解決できる事件に大の大人(それもプロ)が寄り集まって、一時間半かかったわけである。船頭多くして舟山に登るというか、群盲象を撫でるというか……。いや、これは「お母さんが遺した絵日記」がないのが敗因なんでしょうかねえ。
 
 なる(白)を徐々にメインに出してきたり、いろいろ考えて作っているのは判るのだが……。
 次回あたり、設定関係の足回りの整理と、事件そのものの工夫がほしいところ。