第四話

水着乱舞のサービス回と見せて、修羅場へのカウントダウン回なのだった。

ダカーポのファーストシーズンがそうだったように前半はまったりキャラを立てて、後半が大変というパターンを取らずに――というか、キャラもろくに立てずに――、すっきりしない展開を繰り広げているわけだが、主人公に肩入れせず、もっぱら第三者のメガネの話にしているので、それほどいらいらはしない。見方を変えるとドラマとして視聴者にアピールするのは完全に失敗したとも言える。

お話自体、気にかけてなかったと思ってた男が、よその女に取られそうになったと知るや、やっぱり気にかけていたことに気づくという、恐ろしくありがちな内容を、なんのひねりもなくやっているだけだし。

そしてそれとほぼ関係なく、向日葵が異常に咲き誇り、脇キャラが増え、その脇キャラが超音波を発して視聴者の耳をおかしくし、西瓜が空を飛び、魔女が暗躍して妖怪を出し、森の茂みではカップルがやりまくっており(純愛系のエロゲーアニメで、セックスネタを直で出すのはけっこう珍しい気がする)、魔法で出てきた河童はヒロイン2の尻の穴を狙い、と意味不明にイベントが多い。
 まあ前述したように、メインプロットにどれもろくに絡まないので、ただにぎやかに通り過ぎていくだけである。できればこっちだけで話をつくればまだましなのではと思うのだが。

 ところで、顔が時折キュビズムになるのはギフトでは済まされないことだと思います