第一話
監督の新房昭之、脚本の金巻兼一以下、スタッフがほぼ『ぱにぽにだっしゅ』で、当然のごとくノリもにているのだった。
クエスチョンマークは伊達ではないわけだが、とはいえ、お得意の画面の隅の遊びや、多様な演出スタイルを駆使したケレン味を除くと内容的にはかなりまっとうに『魔法先生ネギま！』の世界をキッズアニメフォーマットに消化、再構築しているのがぱにぽにとは違うところで、そのあたりが追加記号が「だっしゅ」でなく「？」である由縁といえる、かもしれない。違うものではなく、ちょっとだけ違うかな、という程度の改変であるという。
すでに書いたように演出等はのっけから遊びまくりで、でも、「ぱにぽに」ほど狂騒的なテンションはなく、そこが物足りないといえば物足りないし、見やすいといえば見やすいところでもある。音楽も結構いい。作画は安定という感じとはちょっと遠いが、どうにか何とかなりそうな雰囲気である。少なくても前作よりはましである。
あとは原作が初めからうまく描けてなく――それどころか最近はもう完全に見失いつつある――物語の核の部分（ネギの成長譚？）をアニメとしてきちんと提出できるか、
