第九話

Q 惑星破壊まで十数時間なのにさっぱり緊張感がないのはなぜでしょう?

A-1・冒頭のコヨーテたちの「オレたち余裕かましてます」トークが寒すぎて物語に入れなくさせている。

A-2・政府関係の展開が馬鹿すぎて、すべてが茶番に見え緊張しようが無い(パペット放送局並に、あっさりテロリストの侵入を許す政府専用機。ここの警備は何をしているんだ)

A-3・どうせ爆発しないのがわかっている。というかそもそも爆発するように思えない。ヒッチコックが言っているように、椅子に仕掛けた爆弾が爆発する描写そのものより、その椅子に座って食事をしている紳士を描いたほうが映画は盛り上がるものだが、それでサスペンスを生むには、そこに爆弾がちゃんと仕掛けられているということを事前に見せ、その爆弾の威力もある程度視聴者に示しておく必要があるのだ。ただ爆弾が埋まってます、止めないと大変です、というだけでは駄目なのだ。

A-4・モチベーションの不在。なにか理由があるから宝を探している、では駄目なんですこの場合。
 命をかけての探索行であるなら、そうする動機がはっきり見えてないと見る側もミスターに同調できない。宝の正体とかは謎でおいておくのもいいが、ミスターの行動原理だけはちゃんとは視聴者に納得させておかないとならないと思う。カッコつけて笑っているだけではついていこうという気になりません。命がけの探索も遊びよとかいう話なら、勝手にやってくれという気になってしまう。

A-5・キャラが駄目。フランカがただのナビになっているし、アンジェリカがどんどん馬鹿に見えてきている。銭形でももっとかっこよかったぞ。かっこいい時は。敵側のマルチアーノはもちろんだが、12姉妹がどうにもつまらん。萌えキャラへのいやみじゃなくてただの萌えキャラならもっと見せ場を作ってほしい。

A-6・ようするにB級ロマンの基本がこのスタッフわかってないのでは? あるいはただ無意味にポーズを決めるのをB級とか思っているのか。