第三話「悲憤の剣」

 うーむ。どうにも盛り上がらない。
 歴史の闇や陰謀やらを見せていこうという大河ドラマ的な物語の方向性と、口上を述べての見せ場のスタートという、時代劇チックな憑依チャンバラバトルのかみ合わせがまだ上手くいっていないということなのかなと思うが、そこで思いっきり連想してしまうのが、ちょうど三十分前にやっている、覚醒チャンバラ吸血鬼アニメである。するってえと、これもまた、剣戟が売りかと見せかけて、うだうだ悩む主人公が売りだったりするのかと思ったりもしたが、ここたぶんまだ序盤で、作り手も手のうちと方針を全部出していないせいなのだろうとここはまだ好意的に解釈したい。

 お話のほうでは、前回に続き先生がきちんと強いのがいい。従者君はちょっと受けねらいっぽすぎる気がする。