第二十一話「しっかりともはねっ!」

ぴったりともはねの続編という訳では別に無い気がするが、ともはねが大きくフィーチャーされているのは間違いないところ。裏タイトルは「啓太とようこのいないいぬかみ」である。
出番が少ないからといって主人公ではないかというと、そうではないのは、それはウルトラマンが三分間しか出番が無いからって主役じゃないかというと、そうでないのと同じことである。いぬかみ宇宙は啓太を中心に回っているのである。全身全霊思い込めてその名を呼べば、彼はやってくる。そう。変態な格好で。

正直内容的には今回はネタフリメインで、面白みは乏しかったのだけど、千葉繁の狂演はそのつまらなさを補って、余り有る……とまではいかないが、どうにか見られるレベルにまではしていたと思う。

さて、薫は二人いるのか、起きているほうが偽者(でも悪い奴じゃなさそう)なのか、最終的に啓太が十人のいぬかみと一人の妖孤の主人になるのか。あまりサスペンスはないが、すこし気になるところではある。

そうそう。いつぞやのお嬢様が社会人として復帰していたのはなんか良かった。しかし「八方手を尽くして」とは便利な言い訳だなあ。