第五話「連弾」

 ようやく状況が見え出して、ストーリー的にも飛行機のシーンから第一話冒頭への流れもキッチリ繋がった。ふう。

 避難先はなにやら幕末みたいなノリ(薩摩って……)だが、悪い体育会系的なスキンヘッドといい体育会系的なバンダナ男の対比は鮮やか。スキンヘッドは外見からして、いかにもジョーにからんで返り討ちに合いそうなキャラだけど、実際のところは徹頭徹尾の馬鹿ではなさそうで、そのあたりは作り手のベタに走り過ぎないバランス感覚がうかがえて、悪くない。ジョーと対決してボコられる話が見たい気もするが。もっとも、次回予告の感じからすると、そういう余裕はなさそうである。

 サナについては、今回明かされた、彼女が普通の人間であること――少なくても出自は――がわかるタイミングは遅すぎるような気もしないでもない。てっきり実は異星人とか、人工生命とかロボットとかそういうものだと思っていたので。
 もちろん、生まれが人でも、音への反応からして、何か改造された人間であるのは間違いないところで、結局彼女の秘密はまだまださっぱりわからないのだった。

 それにしても、ジンの行動原理が復讐らしいのはがっかり。そういう小さいキャラじゃないと思ってたんだけどなあ。結果的に復讐にもなっているが大局を見ての行動というのではまずかったのだろうか。

 次回は三週間後? 長い……