第八話……

 男は真実で傷つけまいと嘘をつき、女は真実で傷つくまいと嘘を信じる。
 そういう第八話。

 そのあたりの微妙な心理を、直接にはいっさい触れない台詞と、直接に心象を描く画面――顔をそむけ、目を隠し、時には口すら描かない――でそれを示していく。音楽すら時には消え、二人の間の緊張だけが画面から伝わる。

 えらく、つかれますね。はい。

 でもとても良く出来てる。もう目が離せません。相変わらず矢野も主人公もあんまり好きなキャラじゃないのに、でも彼らの言動に一喜一憂してしまう。

 それにしても、たけうちくんのいい人さ加減は再現がありません。七美を気遣い、矢野を叱り(でも責めず)、自分の気持ちは相手が気づかないレベルでしか伝えない。切なすぎです。

 さて、次回。やっちゃうの? なにやら第一次破局がどんどん近づいてきている気がするんですけど。