第二十話「初陣」

 クーヤ編。ハクオロの爆弾とならぶこの世界的にオーヴァーテクノロジー気味な大量破壊兵器の登場。そういえばオープニングでもエヴァンゲリオンみたいなのは映っていたなあ。

 クーヤの無理矢理な武勇伝を遮るハクオロが渋い。

 そしていつぞやの翼人がまたも裏方として出現。
 部下が悪いせいでいろいろ困りそうなクーヤ。部下はバーサークモードで戦っているときから微妙なキャラだったが、本当に害悪キャラだったとは。
 にしても、なにか陰謀がありげだがどうせしょぼい陰謀なんだろうと思わせてしまうあたりは、どんなもんだろう? このシリーズ、序盤のにゃもに始まって、変態さんとかアホとか狂人とか洗脳されてましたとか、べたな悪とか駄目駄目な敵ばっかりでどうにも盛り上がらない。

 あるいはもしかしたら今回のクーヤがそうでない「敵」ということになるのかもしれない。

 世間知らずな子供に罪はないが、世間知らずで臣下を選ぶ目の無い王は暗君であるから、そういった意味では結局、倒されるべき敵になってしまうのだが……。
 まあもちろん、アホな臣下を退治して、国をまともにするというはなしもあるわけだが(というかそういうほうがいいな)、それはもろカルラ弟の話とかぶるなあ。 

 カミュの異常はすこし前にあったエピソードの続きだが、月がでると血が吸いたくになるなんて、どこの吸血鬼ですか。先祖がえりで吸血鬼化するというあたりに翼人のルーツが見えてきたりするのか。
 しかし未回収の謎や複線が山積みであと六話で終わるのか、ちょっと不安です。