C70 あるいは、時間との踊りかた。

 いつからか僕はここにいた
 とどまりの中で眠りつづけ
  人は僕のわきを通りすぎた
  風も僕のわきを通りすぎた

 夢? 絶望? それとも希望?

などというのはあまり関係ないですが、言ってきました。三日目のみ。

 コミケでなにが面倒って言ったら人間が多すぎて邪魔というのは当然として、第二位の困難として時間をどう無駄遣いするかという点があげられますが、個人的にはここ数回はリベンジキューブを持っていくことでかなり有効かつ有意義に時間を浪費することに成功しておりました。が、今回はたった一日のみの参加という油断か、キューブを自宅に置き去りにするという痛恨のミス、早い話が持って行き忘れたわけです。
 しょうがないから、読みさしの『ほとんど無害』を読んでしまって、あとはもうひたすらiPod。最初はデルジベットのアルバムだけかけていたのですが、次にどれを聴くかの選択が面倒になってきてあとは機械任せ。そうするとこれがけっこう偏るんですな。ランダムのはずなのに(いやむしろそれだからこそ?)、やたらとジェフミルズばかりがかかったりして、iPodさんがすきなんでしょうかね、とか思う。そろそろ動き出すかなと思っていたらマイルスデイヴィスの69年のフィルモアライブ「It’s about that time」が流れ出したりして、進軍の合図みたいだったり(といっても周りには聞こえてないわけだけど)。
 待機列中ではなかったけれど直射日光がさすなか、やたらと進行の遅いサークルに並んでいたら、怪しい詠唱とリズムが絡み合うアフリカの戦士の民俗音楽が鳴り渡るあたりになると、もう狙っているとしか思えません。

 そんなこんなでとどまりの中でうとうとしたりもしながらも、待機時間を乗り切り、いくつかの目当てのサークルを見てとっとと帰ってきたわけですが、しかしハルヒが多かったですね。ちょっと前のフェイトなみに多い。まあ皆で楽しく盛り上がれるものがあるのはいいことです。ええ。

 そういえば、コスプレ系は個人的にはかなりどうでもいい世界なのですが企業ブースを冷やかすついでにちょっと見たところ、ドロロくんやきん肉マンの着ぐるみの人がみているだけで暑そうだったのと、二人組みの「V」がそのまま(っていうかあの仮面は映画の関係商品でしょうか?)だったのが、印象的でありました。

 それにしても、あの炎天下で帽子も被らずに太陽光線と頭髪を直接対決させている勇敢な人が多いのには、毎年感心させられます。
 「恐れなければ、死にはしない」って感じなのかな?