第十九話「決別」
カルラのバカ弟編、終了。
カルラの過去は前回勝手に妄想していたのはずいぶん違った。弟がカルラの顔を見分けられないのは幼少のうちに生き分かれていたから――つまりけっこう年が離れているはず――、カルラの出奔は自由を求める彼女自身の意思、というふうに想像していたのだが……。
まさか、普通に国盗りにあっての離散(その後合流しなかったのは、彼女の意思なのだろうが)で、姉の顔が見分けられないのは弟君が単に馬鹿――姉の本質も見抜けていなかった、ないし記憶の美化作用に囚われまくり――だっただから、とは。まあいいけど。
そして敵の変態は、自信満々だったからきっと魔法か何かを使って、いったんは反乱軍を圧倒する展開かと思っていたが、そういうのでは全然なく、ようするにカルラに殺して欲しかったのだろう。
変態であるだけでなく、馬鹿でもあった。というか自殺願望のある狂人ですね、あれは。
まあ、この辺の安直さは、もともとカルラのピックアップのためのイベントっぽい話であったので、あまり問題はない感じである。
しかし、あの馬鹿がボスではあの国はあまり長くないような気がする。爺、がんばれ。
帰国後のオボロの過々保護化が楽しい。そして兄をあからさまに玩ぶ妹。実はSの気があるな。
次回はクーヤ様の話?
ところで、本編には関係ないところですが、オボロで銛之塚先輩の人がネットラジオで歌うたってましたが、うたっている人自身が「歌うようなキャラじゃない」という加えて、内容がモリ先輩のキャラじゃないんじゃないか、あの歌。