第四話

 矢野の壁のはなしにはじまって(ここでも竹内くんがナイスフォロー)、カップル成立まで。
 第一部クライマックス? 序章?

 ともかく両想いでキスしての徹底的にベタで大甘なオチである。それが不思議と恥ずかしくないのは、どこまでも主人公の主観で物語が進行するからだろう。背景が消えたり、矢野以外の人間が白抜きになるのもそういうことだし、極端な話、七美とそれ以外の女生徒で目の大きさが倍近く違うのだって主観の産物という言い方すら出来る。いや、このあたりはもうすこしバランスよくやったほうがいいのではないかとは思うのだけどね。

 ともかくも多分ここからが真の物語のはじまりなわけで。楽しみなような不安なような。