第三話

 ホシノルリ登場の回――
 と思った人は多分このアニメの真のお客さん(の年齢)ではないのだろうが、思ってしまったのだからしょうがない。

 静森というから眠れる森の美女かと思ってたが(考えてみると、眠れる森の美女は森が眠っているわけじゃないから、見当はずれもいいところなんだけど)、ヘンゼルとグレーテルが置き去りにされた森の意味でしたか。
 その静森さんの奇妙な行動を、白雪の結界設定説明と重ねて合理化するのは上手い。前回のテレビ局の使い方もそうだが、このアニメはこういう段取りの工夫だけは丁寧。

 お話自体は適当というか、定番を並べただけだし、赤ずきんの学校潜入の顛末とか、面倒なところはオフビートに逃げているようなところもあるけど。戦いもかったるいし――これはバンクシーンのせいだけではないと思う。
 次回のグレーテルの計画発動で、どれくらいアクション&サスペンス方面で盛り上げられることやら。

ひとつ進歩したこと――赤ずきんが家で靴を履いていないこと。次は外でも普段はあのブーツ以外の靴を履くことですね。