第一話「ゼロのルイーズ」

たぶん見た人がかなりの確率で思ったであろうこと。

ハリーポッター灼眼のシャナ!」

 マントとか杖とかもうすこしなんとかくふうできなかったのだろうか。あるいは意図的な類似なのかな? 今にも「うるさい」を三度重ねて言いそうなヒロインに釘宮理恵を持ってきたのは完全にスタッフが狙ってやっている気がするが……。

 魔法世界の魔法使いのドジなヒロインに召喚ミスで通常世界の少年が呼び出され、異変が……というと、ひいろ莎々の『マビノ×スタイル』(ゲーム原作らしいがそっちはぜんぜん知らない)という佳作を思い出すが、あちらよりお色気方面のアピールが強そうである。これもまた「ツンデレ」ものでもある。固め撃ちは飽きられると思うのだが、それが流行というものだといえば、まあ、そうなわけですが。いや、シャナとかぶらなかっただけでも幸運とするべきなのか?

 さてお話のほうは、主人公およびヒロインの魔法能力欠陥にはいろいろ秘密がありそうなのは基本として、作画面でシャナなんかより明らかにお金がかかってなさそうなのと、脇キャラがいまいちっぽいのが、今後いろいろネックになりそうではある。テンポはそんなに悪くなかったので、キャラ紹介が一通り終わって、路線がはっきりしてからの判断になりそう。