第五話「森の娘」

いよいよ本題……はいいのだが、にゃもにゃもいう悪党兄弟は要らないにゃも。
 これは原作ファンを怒らせても、ここはもっとちゃんとした悪役に設定しなおしておくべきだった。

 内容的には申し分ない。決して明るくない村の状況説明に始まって、オボロや双子のハクオロへの気持ちの変化の描写、ムックルやエルルゥがらみのほのぼの(ややエロともいう。しかし巨大虎に睨みをきかすエルルゥは良かった)で軽くほぐし、ラストの隣村の壊滅と敵軍との戦いでぐいっと締める。NHK大河ドラマの調子のいいときのような展開(つまりこの数年の大河ではまったくお目にかかれないなあ)。
 まあ真の腕の見せ所はここから(圧倒的不利の現状をどうする解消していくのかとかドラマの膨らませ方とか、そういうところだ)、という気もするので、絶賛はしにくいところではある。
 次回からの展開に期待。