第二話

えらい高速で綿流し祭りへ。
 原作は祭りに至るまでのゲーム三昧の日々が地獄のつまらなさだったから、そこをすっぱり飛ばすのは一応ありだ(原作のあれは、少年時代にゲームをもってなかったせいで友達に遊んでもらえなかった作者のトラウマの発露らしいので、そういわれるとすこし我慢しようという気にならないでもないが……)。
 でも、前回の引きがあるから、サスペンスの面でももう少しタメても平気だったような気がするし、この作品のポイントは日常の壊れる瞬間なので、今回が祭りの手前まで、次回で祭り、ぐらいの配分で、村の雰囲気をもっと体感させるノリでやったほうがいろいろと効果的なような気がする。一話目からついている「鬼隠し編」というサブタイトルからして、いくつかのエピソードをまとめてやるようで、そのための性急なのかもしれないけど、それはそれで本末転倒という気もしないでもない。
 とはいえ、事態が動き出しての最初の見せ場「嘘だ!」は結構効いていた。鼻なしを再現する必要はないと思うけど。
 ただ、やっぱり富竹さんたちの描写が少なすぎるので、その死が大きく見えてこないし、死の状況説明もあっさりしすぎで怖くない。ここは思いっきりホラーにすべきだった。放送コードに引っかかっちゃうのかなあ。