第二話

ハイクオリティが維持。よいことである。文句はない。二話目にして安定しすぎとか嫌がらせのような文句をつけることは出来ないでもないが。
 そしてお話はというと恐ろしいぐらいに定番な主人公礼賛展開なのであった。しかしそれもまた良し。キャラでは環が可愛い。なんとなく『ここはグリーンウッド』の池田光流を思い出す。時代の差と、力関係があの漫画以上に主人公に弱いあたりで、別物ではあるんだけど。
 しかし、これ上手い設定だなあ。フォーマットは少女漫画であるけれど、環たちの視点に立てば、主人公がヒロインになるし、ほぼモブではあっても女子キャラもたくさん出るから、少女漫画にありがちな男だらけ空間にならないですむ(つまり、男性視聴者にも「目のやり場」があるというわけだ)。ハーレムもの、という特定の視聴者そうにしか喜ばれない閉鎖的なノリと思いきや、実は両性に開かれている。しかも、ホスト部というのが「対人関係」をテーマにする部だけに、多彩なシチュエーションや事件に対応可能、という至れり尽せりの舞台装置。
 もちろんここまで整えてもキャラや話で台無しにしてしまうあんぽんたんもいるから、そのへんの才能も見逃してはいけないけども。