第一話

そういえばゲームを最後までやってなかったのだった。やらねば。という私事はともかく。
 キャラクターデザインが坂井久太っていうからすこし期待していたのだが、ある意味原作以上にフリーキー。限りなくデフォルメ絵な原作と違いそれなりに二次元キャラ化しているせいで、頭と体のバランスが異常すぎる。あれだ、マーズアタックの火星人みたいな感じ。特に頭部のふくらみ加減があの映画に出てきた火星人美女そっくり。
 せっかくの坂井久太なのになあ。まあデザインとは別に作画体制が相当不安定な感じの画面ではあるけれど……(第一話なのに、崩し絵じゃないところでも不安定なのがねえ)。
 とはいえ、絵的な微妙さをのぞくとこれは結構悪くない。
 原作のポイントであったゆるめの日常にふと不気味な影がさすあたりの呼吸がきちっとアニメとして表現できている。同じゲームが元の「フェイト」が原作のポイントを悪いところから順番に取り込んでいる感じなのとは逆に、ちゃんといいところから取り込んでいるのだ。原作の微妙ポイントである時代考証のわけわからなさ(80年代の話なのに90年代以降の話題や用語が多すぎる。なんらかのトリックでないとしたら、ただの手抜きである)とかは今のところ出てきてないし。