第二十六話

シフが出てくると話が生き返るなー。ちょっと馬鹿だけど。彼らの超速攻撃につられて、いつもはもっさりな小夜のアクションもすこしましになるのが重要。
 にしても今回もまたカイ兄ちゃんが問題である。作中でリクに喝破されたとおり「弟離れが出来てない甘えん坊さん」なのであった。血の譲渡をやった段階ですでに日記は読んでいたのだから、どういうことになるかは解っていたはずだし、念も押されてそれでも良しといったのは他ならぬカイなのだ。いまさらぐちゃぐちゃいうのは「甘えん坊さん」としかいいようがないのである。重要キャラのはずなのにこの体たらく、復権は果たしてあるのだろうか。
 さて、今後のポイントは、リクもシュヴァリエ戦法に覚醒して、戦線に参加するかどうかである。ハジだけじゃあまりに不利だし、小夜は超速移動できないままではやっぱりアクション面で弱い。
 あ、そうだ、カイもシュヴァリエになってしまえばのである。現状では、拳銃の弾倉の確認は出来ても、一発目を装填できない馬鹿者ですから、戦力外通告は当然なわけで、シュヴァリエなら、銃じゃない戦い方が出来るようになるし、小夜とも弟とも永久に一緒にいられるしで、至れり尽せりである。
 がしかし! ドラマ的には彼は最後まで人じゃないと締まらないだろうから、スーパーアイテムでもゲットしないかぎり、カイはきっとずっと傍観者か守られる立場のままである。ドラキュラ紀元のボウルガードのように。
 まあしょうがないねえ。それも一つの重要な役割である。