第五話、第六話

会長さんのヒロイン化が進行しているような気がする五話と六話。特に六話はラストの「王子様」の振る舞いも含めてひとつの区切りを感じさせる(ライトノベルが原作のアニメだったら「ここが一巻目の終わりだろう」と推定したことだろう。最近だと「いちばんうしろの大魔王」の五話がそんな感じでしたね)。

 さて、第五話。一体どれだけ手錠の鎖が弱いのか、あるいは会長さんの腕力がすごいのか、という疑問もさることながら、あれだけ大きなガラスを割ってしまった碓氷は弁償したのだろうか、というところも気になる。その時点では判断できなかったとはいえ、緊急避難という正当性もなかったわけだし。いや、ふつーに保険が降りるのだろうか。しかし、碓氷に助けさせずに、会長さんが自力で何とかしてしまう展開は良い。
 第六話のほうは、五人組は今回はともかく今後の背景化が面倒そうな気もしないでもないが、そんなことよりアイキャンフライ展開に驚いた。ヒーローは一番最後にやってくるっていうつもりなのか知らん。スピードの話は、リアルで考えれば相手に一枚も出す暇を与えずに自分の手札を全部出せるような状態に手札が「偶然」配られる確率は限りなくゼロだろうけど、対三バカトリオ戦はあれで問題なく、その対比としてある対碓氷戦は会長さんにも善戦させたほうが良かった気もする。実力は伯仲してるのに、メンタル面で気負いのある会長さんがかえってミスをしてしまう、とかね。
 さてそろそろ、男のほうに薄いとライバルになるようなキャラが出てくるころあいだろうか? 次回の生徒会長はちょっと力不足な気もするが……。